こんにちは、モンです。
行政書士試験に合格するために必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか。
これって学習を始める上で非常に気になりますよね。
法律の学習経験あり | 500〜600時間 |
法律初学者 | 800〜1,000時間 |
これがネット上でよくいわれている時間ですよね。
僕は、40代初学者で、令和2年度の行政書士試験に挑戦しました。
1年間で約1,000時間の学習をして、一発で合格することができました。
僕の経験から感じる結論としては
・法律初学者は800時間以上の学習が必要
・インプット学習:アウトプット学習=3:7が大事
・科目ごとの勉強時間の配分が大事
ということです。
その理由についてまとめます。参考にして頂けると嬉しいです。
行政書士試験は難しい、腹をくくって勉強すべし
行政書士試験は、受験資格は不要で、合格率も10%〜15%と、司法書士や社労士など他士業と比べると敷居も低く、難易度も低い印象のある資格です。
ただし、他士業と比較せず単体で考えた場合、法律初学者にとっては試験範囲も広く非常に難しい試験であると言えます。
行政書士試験の難しさについては以下の記事にも書いています。
ちなみに、令和2年度行政書士試験を受験した僕のスペックは以下の通り。
【職業】会社員(試験2ヶ月前に退社)
【学歴】4大卒(経済学部)
【保有資格】簿記3級・FP2級
【学習方法】通信講座(フォーサイト)+問題集
【総学習時間】約1,000時間/1年
フォーサイトは、500〜600時間の学習時間を想定した教材とのことですが、僕は500〜600時間の学習では、試験に受かる自信が全く持てませんでした。
そこで、問題集を追加で購入して学習して最終的には約1,000時間の学習で試験に臨みました。
通信講座で500〜600時間の学習で合格圏内に入ることはできるかもしれませんが、それはあくまで合格圏内に入るだけです。
行政書士試験の試験範囲は非常に広いです。どんだけ多く勉強しても「100%やりきった」という状態にはなりません。
でも、どうしても合格したいと考える場合は、最低でも800時間の知識の積み上げは必要ではないかと僕は感じます。
※学習時間800時間、1,000時間の1日あたりの必要学習時間
【学習時間】 800時間 |
【学習時間】 1,000時間 |
|
【学習期間】6ヶ月 | 4.4時間/日 | 5.6時間/日 |
【学習期間】9ヶ月 | 3.0時間/日 | 3.7時間/日 |
【学習期間】1年 | 2.2時間/日 | 2.7時間/日 |
仕事や家事などをしながらの学習を前提とすると、空いた時間は全て勉強に当てる覚悟が必要になると思います。
絶対に合格する‼という強い意思と周りの協力も必要になりますね。
インプット:アウトプットは3:7が目安
行政書士試験の学習に限らず、勉強においてはアウトプット(問題演習)が重要です。
アウトプットの重要性については下記の記事にも書いているので参考にしてください。
法律初学者においては、法律の基礎知識が不足している分、テキスト学習などのインプットに集中してしまう恐れが高いです。
法律の知識は膨大です。
インプット学習に集中してしまうと、時間がいくらあっても足りません。
インプット学習:アウトプット学習=3:7のバランスを意識して学習時間を配分するように心がけるべきです。
実際僕は下記の図のように、インプット学習とアウトプット学習を行いました。
最初の3〜4ヶ月をインプット学習中心、後半8〜9ヶ月をアウトプット学習中心としています。
その中でも、講義→チェックテスト、過去問→テキスト、とインプットとアウトプットを短いスパンで切り替えて学習することが大事になります。
分からないところはテキストや条文に戻りながらも、とにかく多くの問題を繰り返し解くことが大事です。
実際に僕が使った教材や、勉強方法については下記のブログにも書いています。
科目ごとの学習時間配分に注意する
行政書士試験の学習は科目ごとの時間配分も非常に重要になります。
例えば行政書士試験の合計点300点のうち、行政法の配分は112点、商法の配分は20点と科目によって大きく点数配分が異なります。
しかし法令自体の条文数でいうと行政法は合計509条、商法は合計1,809条となります。
【行政法】条文数:少ない 点数配分:多い
【商法】条文数:多い 点数配分:少ない
点数配分に合わせて学習時間を配分しないと、効率的な学習ができないことがわかります。
各科目の点数配分と、難易度について自分なりにまとめてみました。令和2年度本試験での難易度はあくまで僕の主観です。
科目 | 配点 | 条文数 | 令和2年度 本試験 での難易度 |
時間配分 目安 |
備考 |
基礎法学 | 8点 | − | 難しい | 26時間 | |
憲法 | 28点 | 憲法 103条 | 難しい | 93時間 | |
行政法 | 112点 | 行政手続法 46条 国家行政組織法 25条 行政不服審査法 87条 行政事件訴訟法 46条 国家賠償法 6条 地方自治法 299 合計 509条 |
普通 | 373時間 | |
民法 | 76点 | 民法 1,050条 | 難しい | 253時間 | |
商法 | 20点 | 商法 850条 会社法 959条 合計 1,809条 |
普通 | 66時間 | |
一般知識 | 56点 | 個人情報保護法 88条 行政機関個人情報保護法 57条 情報公開法 26条など |
易しい | 186時間 | 法令科目以外にも政治・経済・社会・文章理解もあり |
合計 | 300点 | 1,000時間 |
行政書士試験に出る条文は限られているので、条文の多さ=科目ボリュームとは一概にはいえません。
ただ条文の多い科目は、深追いしすぎて無駄な時間の浪費に繋がる恐れがあります。
学習時間の配分は、配点のバランスに合わせて行うべきです。
行政法と民法で全体の60%以上の学習時間を配分する必要はありますね。
基本的には、資格学校や通信講座のテキストの配分に沿って学習すれば問題ないかと思います。
深追いは禁物。学習時間は有限です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は行政書士試験の学習時間についてまとめてみました。
・法律初学者は800時間以上の学習が必要
・インプット学習:アウトプット学習=3:7が大事
・科目ごとの勉強時間の配分が大事
行政書士試験は会社員や主婦など、限られた時間の中で合格を目指す方の多い試験だと思います。
効率的な学習をするためには、しっかりとした計画が必要です。
行政書士試験のの合格を目指す方の参考になれば幸いです。
アウトプット学習にはこれが定番‼
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