こんにちは、モンです。
令和4年5月1日に、行政書士事務所を開設して1周年を迎えることができました。
あっという間に過ぎていった感覚ですが、よくよく思い返してみると自分の人生の中でも本当に多くの挑戦を行った1年だったと思います。
40歳まで勤めていた会社をやめ、完全に「未経験コネなし」の士業の世界に飛び込みました。
初めて遭遇する多くの壁に、その都度全力でぶつかりながらなんとかやってきた感覚です。
「食えない」といわれる行政書士の世界に飛び込んでの1年を振り返ってみます。
今後行政書士として開業を検討している人に参考にして頂ければ幸いです。
開業から1年の結果
結局のところ行政書士食えているのか?
開業から半年時点の記事では
と投稿していました。
それからさらに半年が経過した現在の状況としては、
こんな感じになってきたかと思います。
月によって売上の増減も大きいので、赤字になる月ももちろんありますが、全体としては出血(赤字)は止まり、いい方向に進んでいる感覚が出てきました。
食べていけるようになるのでは?という希望は少し見えてきましたね。
仕事の受注状況
開業1年間の仕事の受注状況を、前回開業半年時点の記事に掲載した内容と比べてみます。
例のごとく恥ずかしいので金額は載せません。
売上比率【開業半年】 | 売上比率【開業1年】 | |
---|---|---|
補助金申請支援 | 35% | 60% |
許認可 | 5% | 5% |
市民法務 | 5% | 5% |
その他行政書士業務 | 15% | 15% |
WEB制作 | 40% | 15% |
行政書士業務よりも、別事業のWEB制作(ホームページやチラシの制作)の売上が高い状況であった開業半年時点とくらべて、「補助金関連業務」の比率が高まり、少しは行政書士らしい売上の状況になってきたのではないでしょうか。
開業当初から、WEB制作と補助金申請の広告宣伝に力を入れてきたことが、少しずつ結果として現れて来ているように感じます。
実際、給付金関連のお問い合わせを除くと殆どのお問い合わせは補助金関連となっています。
許認可関連の問い合わせは、自動車登録関連が少しあるくらいで、ほとんどありません。
ただ、補助金申請支援で知り合った事業者様から、法人設立や許認可業務を依頼して頂くケースも何度かありました。
何らかの形で事業者様との繋がりを増やしていくことができれば、業務の依頼の幅も少しずつは広がっていくのではないでしょうか。
コロナ禍においては、対面営業機会は少なくなりましたが、支援金の事前確認や申請代行などで多くの事業者様と知り合えるきっかけが得られたのは良かった部分もあったと思います。
1年を振り返って良かった点
WEB集客に注力したこと
開業当初からWEB集客には注力してきました。
僕はもともと小売業で接客はしたことはありますが、営業という部分においては自信がありません。
人付き合いがあまり得意ではないこともあり、人脈の形成にも大きな不安を持っていました。
そのため、開業して仕事を獲得していくためにはWEB集客は人一倍力を入れる必要があると考えて、実践してきました。
開業当初はほとんどお問い合わせがない状況が続きましたが、半年経過頃から、ホームページのアクセス数が伸長。
ホームページ経由のお問い合わせが安定して入るようになって、業務の受任数も増えました。
アクセス増加には1年ぐらいはかかると考えていたので、嬉しい誤算でした。アクセスの維持のためにコンテンツのさらなる充実が必要になりますね。
1年を振り返って悪かった点
営業の幅を広げすぎて手が回らなくなった
開業当初は、とにかく集客できるかの不安が大きかったので、業務特化型のランディングページを複数作成するなど、あらゆる方向に向けて営業を行いました。
限られた時間の中で、それぞれのコンテンツを充実させて維持することは不可能でした。
現在は、ホームページはアクセスの多い事務所HPにコンテンツを集約して、補助金関連をメインとして充実させる方向に転換しています。
事務所としての経営方針が明確にできていなかった
事務所の経営方針としては「地域の事業者様を許認可だけでなくWEB制作も含めて幅広くサポートする」ということは決めていました。
ただ、営業における報酬や仕事を紹介された時の対応方法などを明確に決めていなかったため、その時々で対応が変わるようなことも少なからずありました。
現在の経営方針の基本は「目先の現金より、将来の信用を優先する」です。
これを決めてからは判断に迷うことは少なくなったかと思います。
集客や売上に対する不安から出る行動が開業当初の失敗に繋がりやすいのではないかと思います。その都度しっかり修正していければ問題ないですよね。
開業2年目の課題や目標は
補助金専門行政書士としてのスキルアップ
開業2年目の課題は、「補助金申請支援を行う行政書士としてのスキルアップ」です。
開業当初は、行政書士として何を専門として行くべきか全く定まっていませんでした。
別事業としてWEB制作を行っていくに当たり、補助金申請支援との相性の良さに気づき、「補助金+WEB制作」を中心とした広告宣伝をおこなったところ、想定よりも大きな反応を得ることができました。
現在では、お問い合わせの多くが補助金関連となっています。
これをチャンスと捉え、補助金業務において、しっかりと実績を積み上げて、「補助金専門の行政書士」としてスキルアップをしたいと考えています。
ただこれはあくまで今現在補助金関連のお問い合わせやご依頼が多いからに過ぎません。
1つの業務にこだわり過ぎず、需要の流れに合わせて変化していくためにも、幅広い知識も得ていく必要はあると考えています。
もちろん年間を通してしっかり利益を残すということも大きな目標の一つですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、「40代未経験コネなし」で行政書士事務所を開業してからの1年間を簡単に振り返ってみました。
【開業1年間のまとめ】
・事業は軌道に乗ってるとはまではいえない
・良くなる兆しは見えてきた(単月黒字の達成など)
・WEB集客の効果が開業6ヶ月目頃から出てきた
・営業の幅を広げすぎて手が回らなくなった
・業務専門性の向上が今後の課題
こういったところでしょうか。
行政書士として開業を目指す方の参考にして頂ければ幸いです。
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