こんにちは、モンです。
小規模事業者持続化補助金(以下持続化補助金)は、小規模事業者が地道な「販路拡大」等に取り組む費用を対象とする補助金の制度。
この補助金を活用して販路拡大のためのホームページの制作やチラシの制作等を行うことを考える人も多いかと思います。
では、この持続化補助金の採択率はどの程度なのでしょうか。
え?補助金って申請すればもらえるんじゃないの?
と考えている人もいるかと思いますが、補助金は申請するだけではもらえません。
申請後に審査が行われ、採択の決定を受けた事業者だけが補助金を受けることが出来ます。
もちろん持続化補助金も例外ではありません。
この記事では、持続化補助金の採択率の状況と他の主な補助金との比較についてまとめます。
採択率の状況を知ることで、今後の補助金活用における計画を立てやすくすることができるかと思います。
持続化補助金の最近の採択率の平均は56.6%である
現在募集が行われている持続化補助金は「一般型」と「低感染リスク型ビジネス枠」の2類型の補助金となります。
現在募集がかかっている予算措置分の「一般型」の平均採択率は58.6%、「低感染リスク型ビジネス枠」の採択率は49.2%。
持続化補助金全体での採択率は56.6%となっています。
持続化補助金は比較的ハードルの低い補助金と言われていますが、実際の採択率は50%そこそこ。半数程度しか採択されていないということですね。
他の補助金の採択率はどんな感じ?
持続化補助金は他の補助金と比較して採択されやすいのでしょうか。
持続化補助金以外の主な補助金としては、「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「事業再構築補助金」があります。
これらの採択率の状況は以下の通りです。
持続化補助金は、主な補助金の中では比較的採択されやすい補助金といえるかもしれません。
しかし、持続化補助金の補助上限額は50万〜100万円と他の補助金と比較して低い金額です。
その点を加味すると、決してハードルの低い補助金とはいえないかと思います。
持続化補助金の採択率をあげるためにできることとは
加点審査項目を抑えた計画書の作成が必須である
持続化補助金の採択の可能性をあげるためには、加点審査の項目をしっかりと抑えた計画書の作成が必須です。
持続化補助金の応募要領には以下の内容で加点審査についての記載があります。
①自社の経営状況分析の妥当性
◇自社の製品・サービスや自社の強みを適切に把握しているか。②経営方針・目標と今後のプランの適切性
◇経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか。
◇経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか。③補助事業計画の有効性
◇補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。
◇地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか。(共同申請の場合:補助事業計画が、全ての共同事業者における、それぞれの経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要か。)
◇補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。
◇補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか。④積算の透明・適切性
◇事業費の計上・積算が正確・明確で、事業実施に必要なものとなっているか。引用:日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金(一般型)公募要領
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、小規模事業者持続化補助金の採択率についてまとめました。
持続化補助金は、「販路拡大」を目的とする経費に活用できるため、事業を始めたばかりの人にとっては非常に使いやすい補助金といえます。
ただし、その採択率は56%程度と、半数近くの申請は不採択になっている状況です。
補助金の申請にあたっては、しっかりと時間を掛けて、加点項目を抑えた計画書を作成することが非常に重要になりますね。
参考にして頂ければ幸いです。
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