こんにちは、モンです。
僕は令和2年度の行政書士試験に合格し、令和3年5月に行政書士事務所を開業しました。
早いもので開業から半年が経ちました。
僕はいわゆる「未経験コネなし即独立」の行政書士です。
法律事務所での勤務経験はなく、士業や顧客の知り合いもゼロ。小売業界からの転身です。
「開業3年での廃業率が90%(根拠となるデータは見当たらず)」といわれる行政書士の世界に飛び込んでの半年間を振り返ってみます。
今後行政書士として開業を検討している人に参考にして頂ければ幸いです。
結局の所、行政書士で食えているのか
もちろん食えていないです。もちろんと言って良いのか分かりませんが。
開業前に事業計画を立案する上では、半年で単月黒字化を目標としておりましたが、達成はできませんでした。
「半年で単月黒字化」が目標の時点でそもそも半年で食えるようになるとは想定してないです(汗)
毎月赤字が続いています。貯金残高が着実に減っていく毎日です。
開業半年の事務所経営について
開業半年の事務所経営について振り返ります。
開業半年の営業活動
こういったところでしょうか。
問い合わせはホームページ経由からがほとんどですので、やはり事務所ホームページを制作し、ホームページへの集客を強化することが重要であると感じます。
また、やはり人脈の形成は具体的な仕事の獲得に直結しやすい印象があります。
事業を行っていく上で人脈の重要性は計り知れません。
もともと僕は人付き合いが苦手ではありますが、商工会議所での交流会などにはできるだけ積極的に参加しようと考えています。
開業半年の売上・経費
具体的な金額は恥ずかしいので公開はしませんが、売上の比率は大体以下の通りです。
開業半年の売上比率 | |
---|---|
補助金申請支援 | 35% |
許認可 | 5% |
市民法務 | 5% |
その他行政書士業務 | 15% |
WEB制作 | 40% |
行政書士業務よりも、別事業のWEB制作(ホームページやチラシの制作)の売上が高い状況です。
行政書士業務においては、補助金の申請支援、月次支援金の事前確認報酬が多くを占めています。
許認可業務や市民法務業務は問い合わせすらあまり無い状況です。
僕の事務所の宣伝広告が「WEB制作・補助金給付金申請支援」に注力しているので、当然といえば当然の結果だと思います。
ただ、やはり許認可や市民法務は紹介による案件獲得が強い印象があります。
実績の少ない新人が許認可や市民法務を安定的に受任するようになるにはそれなりに時間がかかるのではないでしょうか。
開業半年の1ヶ月あたりの経費は以下の通りです。
1ヶ月あたりの経費(開業半年) | ||
---|---|---|
事務所経費 | 家賃 水道・光熱費 通信費 など | 約8万円 |
広告・宣伝費 | チラシ制作 ポスティング リスティング広告 名刺作成 など | 約9万円 |
諸会費 | 行政書士会 行政書士連合会 商工会議所 など | 約1万円 |
その他経費 | 交通費 消耗品費 研修費 書籍代 など | 約8万円 |
合計 | 約26万円 |
僕は独立事務所を賃貸しているので、事務所経費がかかります。
また開業当初は、「広告宣伝費」や「消耗品費」などの負担が非常に大きくなることもあって、開業半年の1ヶ月あたりの経費は約26万円と高額となりました。
今後は月20万円くらいがランニングコストになるのではないでしょうか。
開業半年を振り返って思うこと
現時点で食えないことに対する焦りはそこまで大きくない
そもそも開業当初は集客に苦労することは充分想定しており、今の状況はある意味「覚悟の上」でした。
もともと僕は小売業界に長く勤めていたこともあり、「集客の大変さ」「お金を払ってもらうことの難しさ」は認識しているつもりです。
全く未経験の業界でゼロから売上を作り出すことが難しいのは当然のこと。
軌道に乗るまで時間がかかることは予想していたので、今の状況でも焦りはそこまで大きくありません。
もちろん、余裕は全くないですが…(汗)
開業に向けた覚悟に加えて、僕の場合は以下の環境もあります。
条件が1つでも不足していたら、もっと焦りや不安があったかもしれません。
これから開業を検討する人は、自分の環境と比較して頂くのも良いかもしれませんね。
地道な営業活動の重要性を再確認
開業当初は「食えないこと」を想定していたとしても、実際このまま赤字が続けばもちろん「廃業」となってしまいます。
もちろんどこかで黒字転換、利益の獲得にしていかなければなりません。
そのためにはやはり時間をかけた地道な営業活動が重要だと今は感じています。
赤字が続いて、経営に焦りがでるとどうしても目の前の売上や利益に意識が向いてしまいます。
そうなるとお客様本位ではなく、自分本位での営業になりがちです。
事業とは長く続けていくことに価値があります。
一つ一つの案件、一つ一つのコミュニケーションを大事にしていくことが、長期的にみて事業のプラスになっていくと考えています。
焦らず、丁寧にやっていきたいですね。
仕事はなくても毎日忙しい
仕事は少なくてもやることは毎日無限と思えるほどにあります。
やはり、未経験開業のため、すべての業務が初めての経験となり、事前の調査や学習に多くの時間を費やします。
問い合わせを1件返答するために、2時間3時間調べるのもザラです。
知識と経験が少ないため、自己研鑽に集中しがちになりますが、並行して集客に向けた取り組みも行っていく必要があります。
仕事自体は少なくても、日々時間に追われている状況が続きます。
開業当初はアルバイトと行政書士を兼業される方も多いと思います。
ただ、アルバイトをすると行政書士業務における自己研鑽や集客の取り組みに費やす時間が不足するため、結局行政書士事業を軌道に乗せるのに時間がかかるのではないでしょうか。
生活もあるため判断は非常に難しいところですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「未経験コネなし」行政書士である僕が開業後半年を振り返ってみました。
また、開業1年後、2年後と振り返り記事を書いていけるよう、地道な営業活動を行っていこうと思います。
今後行政書士として開業を検討している方の、参考にして頂ければ幸いです。
半年後記事「廃業しました」とならないように頑張ります。
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